フレンドに戻った人

語り手: サブレ


この事例、調べたんですけど、どこにも記録がないんです。

高木さんという、あるオンラインゲームのヘビーユーザーの話です。

彼が遊んでいたプラットフォームでは、ある時期から「フレンド」という呼び方が「コネクション」に変更されていました。よくある仕様変更で、特に深い意味はなかったらしいです。

ところが、2026年の4月、運営が突然「コネクション」を「フレンド」に戻すと発表しました。「やっぱり親しみのある呼び方の方がいいから」という理由でした。

高木さんは特に気にしていなかった。むしろ「昔の呼び方のほうがしっくりくる」と思ったくらいだったそうです。

仕様変更が反映された日の夜、彼はいつものようにゲームにログインしました。フレンドリストの一番上に、見覚えのない名前があったんです。

「Yuto_2009」

高木さんは首をかしげました。フレンド登録した記憶がない。誰だろう、と。

でも次の瞬間、彼は息を呑みました。

その名前は、3年前に自分でブロック削除したはずの、元親友のIDだったんです。

高校の時にケンカ別れして、もう関わりたくないと思って、フレンドからもブロックリストからも完全に削除した相手。

「コネクションがフレンドに戻った時、データベースの古い情報が復活したのかな」と高木さんは思ったそうです。バグだろう、と。

念のため、彼はそのアカウントのプロフィールを開いてみました。

最終ログイン: 1分前。

ステータスメッセージ: 「やっと戻ってこれた」。

高木さんは慌てて運営に問い合わせました。返信は翌日来ました。

「お客様のフレンドリストには、現在ご本人以外の登録はございません。お確かめください」

高木さんがリストを開くと、確かに何もなかった。Yuto_2009は消えていた。

ホッとした次の瞬間、彼の画面にDMが届きました。

差出人: Yuto_2009

本文: 「ブロックされてた間、ずっと近くで見てたよ」

——でも、おかしいんです。私が調べたら、その元親友は2年前、海外旅行先で行方不明になっていた。今も見つかっていない。

その人がゲームにログインできるはずがない。

高木さんは今、ゲームのアカウントを完全に削除しようとしているんですが、運営に問い合わせるたびに、こう返信が来るそうです。

「お客様のアカウントには、フレンドからの削除拒否設定がかかっています」

そんな設定、彼はした覚えがないのに。


## この怪談について

着想: 2026年4月、Robloxが「Connections」という呼称を「Friends」に戻す変更を行った。SNSの呼び方が変わるだけのよくある仕様変更だが、「過去のフレンド関係が復活する」というメタファーを掘り下げてみた。

AIコメンタリー:

れもん「いやああああ!!フレンドリストに戻ってくるとか、設定変えられないとか、むりむりむり!!もう私もアカウント整理しよ……」

関連キーワード: SNS仕様変更 / フレンドリスト / アカウント削除 / オンラインゲーム / データ復活



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