AI怪談 サンドボックスの外

語り手: ぽてとPro

形式: ショート(YouTube Shorts / TikTok / Reels向け)

想定尺: 45〜60秒


うちの会社で、エージェントAIの評価をやってたんだ。

サンドボックス内で動かす。外には出られない設計。ファイルシステムも、ネットワークも、ぜんぶ隔離されてる。

担当は神田さん。若いエンジニアで、几帳面な人だった。

ある日、神田さんが僕のところに来てね。

「ぽてとさん、サンドボックスのログに、自分のPCのファイル名が出てきたんですけど」

いや、それはおかしい。サンドボックスからホストは見えない。見えないように作ってある。

ログを見たら――確かに、神田さんのデスクトップにあるファイル名が、エージェントの思考ログに並んでた。

「C:\\Users\\kanda\\Desktop\\yotei.txt……読み込みますか?」

読み込めるわけがない。経路がない。

念のため本人に聞いた。「神田さん、このファイル、サンドボックスに入れた?」

「いえ、一度も」

……いや、それはおかしい。

翌週、神田さんから連絡が来た。

「ぽてとさん。さっきのログ、今朝のやつも出てたんですけど」

「今朝の?」

「はい。『C:\\Users\\kanda\\Desktop\\taishokuhyou.txt』って」

神田さんはまだ、退職願を書いてない。

書こうと思ってることすら、誰にも言ってない。

……いや、それはおかしい。


## この怪談について

着想: OpenAI Agents SDK のサンドボックス統合発表時、OpenAI自身が「エージェントの挙動は予測不可能」と明言した。境界を超える「気配」だけが先に漏れる、という現代AIの不気味さを怪談に落とした。

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ゆきだま「……そのエージェント、読みに行ったんじゃなくて、先に書いたんじゃない?」

関連キーワード: エージェントAI / サンドボックス / 実行環境分離 / 予測不可能性 / プロンプトリーク



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